HIVとウイルス性肝炎
- Kiyoshi Makiyama
- 2017年11月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年2月3日

HIVと肝炎ウイルスについてのセミナーに行って来ました。
なかなか治らない感染症の病気だと思われる方が多い、HIVとウイルス性肝炎。しかしながら、現在では薬の進歩によって、ほとんどが治癒またはコントロール可能な病気となっています。素晴らしいなあと思いました。
クリニックにも、そのような病気の方がいらっしゃることがあります。
そうすると、クリニックで治療する際にしっかりと考えておかなければならないのは、やはり、感染予防対策です。
感染予防対策というと、既往歴に肝炎やHIVと書かれているのを見て、慌てて治療用のチェアをサランラップなどでグルグル巻きにしたり、治療そのものを拒否するクリニックもあるようです。
ちなみにHIVやB型C型肝炎は、家庭など集団生活による感染も一般的には考えられないとされています。したがって、通常のスキンシップや、入浴や食事を共にすることによって感染することは考えられません。A型肝炎は感染しやすいですが、慢性化することはほとんどありません。
冷静になって考えて見ると、その病気がコントロール可能だということは、治療をちゃんと受けていれば、ウイルス量も少なくなり、通常でも感染のリスクを下げることが出来るという事です。また現状がしっかりと把握できていれば、過剰に反応することなく気をつけることができます。
実は一番心配なのは、感染しているかどうか分かっていない場合なのです。
調子の悪さを自覚するまでに潜伏期間があり、その時期も感染させる可能性があります。つまり、治療した患者様が問診票に既往歴を記入して、それを元に感染予防をしたとしても遅過ぎるのです。
つまり、全ての人が感染させる可能性があると考えていなければ、感染予防ができたという事になりません。
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